革靴を履いた後のお手入れときくとまずイメージするのがクリームを使ったケアですよね?
道具は何揃えていいかわからないし、難しそうだし、何より面倒くさいと感じる方がたくさんいると思います。
ましてやお気に入りの靴ならまだしも、毎日履いているビジネスシューズの手入れともなると中々やる気にならない人も多いはず…
しかしメンテナンスや履いた後ケアをおろそかにすると、どんな靴でも一気にボロボロになってしまうのでこの記事を機に革靴のお手入れにチャレンジしてみてください。
今回は靴を脱いでからたった1分でできる最低限のお手入れ方法を紹介します。
実践するだけで、革靴をきれいに保っておくことができます。
革製品の敵は汚れと水分
革財布のお手入れ方法でも紹介しているように、天然の革製品にとって汚れや水分というのは劣化の原因となるいわば”革の敵”です。
汚れたり濡れたまま放っておくと、一気に傷んでしまうのです。
砂や埃だらけの地面を歩いたり、足に常に密着したままである靴は革製品とって最悪の環境であるいえるでしょう。
そんな状況に1日中さらされ続けた革靴がどんな状態かは簡単に想像できると思います。
すなわち最低限のお手入れとは汚れと水分から靴を守ってやることであり、革製品を使用する上で必ず必要となる作業なのです。
作業はたったの2STEP!
今回紹介するのはあくまで革靴を脱いだ後にとりあえずやっておく最低限のお手入れです。
私のような面倒くさがりな方でも飽きずに、嫌にならずに続けられるような非常に簡単な作業となっています。
実際にやらなければならない事はたったの2つ。2STEPだけです。
さっそく順番に説明していきます。
STEP.1 ブラッシング
革製品ではおなじみのブラッシングです。
主な目的は革の表面や、隙間に付着した汚れや埃を落とすことです。
天然革は汚れや雑菌が原因で徐々にダメージを受けていきます。
生ものが腐っていくのと一緒。加工してあるとはいえもともと生き物の表皮である革は菌類に弱いのです。
使用するのは馬毛のブラシです。毛先は適度に細く柔らかい上弾力があるため、革についた汚れや埃をしっかりと掻きだしてくれます。
革製品のケアでも同様の馬毛ブラシを紹介していますが、汚れの量やクリームの種類にも違いがありますので可能であれば、ケアするアイテムに応じて別々に購入し使い分けることをオススメします。
つま先部分だけでなくミッドソールの隙間やわずかな履きジワなど埃や汚れが溜まりやすそうな箇所にも気を使ってブラシをかけていきましょう。
ゴシゴシと力いっぱいブラシを押し当てるのではなく、毛先が軽く曲がる程度の力で十分です。
イメージは部屋の埃をモップでとるような感じで!
STEP.2 乾燥
湿気の少ない風通しの良い場所において乾燥させましょう。
革は水分によるダメージがとても大きいです。乾かさずに放置するのはもってのほかです。
しかし横着をして浴室乾燥機やドライヤー、ストーブなどを使って一気に乾かそうとしてはいけません。
お風呂上りに化粧水をつけずストーブに当たったり、水に濡れた手をふかずに温風で乾かしたりするとがさがさになったり人によってはひび割れたりしますよね?
それと一緒で急激な乾燥は革の割れの原因になります。
雨に濡れたり、蒸れて汗をかいた状態は気になると思いますが、まずはタオルで水分を拭き取ったり、風の通り道に置いたりして丁寧に乾燥させましょう。
場所や方法に気を使わずにカンタンに乾燥させるなら、シューズ専用の乾燥材がおすすめ!
靴に入れるだけで、余分な水分だけでなく臭いも取れる優れものです。
面倒くさがりの人でも使い続けることができると思います。
シューキーパーを使えばさらにきれいに!
革靴を履いていて気になるのはやはり履きジワ。
履きジワがあるとちょっとくたびれた靴に見えることも...
そんな履きジワを防ぐためにもシューキーパーを活用してみてはいかがでしょうか?
シューキーパーは靴のしわを伸ばして型崩れを防止するための道具です。
みなさんがイメージするのは木でできたものだと思います。
一見高そうに見えますが、通販で比較的安く購入することが可能です。
レッドシダーなどの木材を使用しており革靴の余分な水分を吸収してくれるだけでなく、臭いの除去にも一役買ってくれる優れもの。
ただ乾燥や消臭能力は乾燥材には劣るので、汗の量や臭いの気になる方は乾燥材との併用をオススメします。
履きだして7年になるリーガルのストレートチップの革靴ですが全然綺麗じゃないですか!?
正直7年も使っているようには見えないと思っています。
きちんとケアしていればこんなにきれいに維持することができるんです!
まとめ
革靴のお手入れは難しいと思われがちですが、最低限のケアをしておくだけでも痛むスピードや見た目が全然変わってきます。
革靴を脱いだらまずやるべきことは①ブラッシングで汚れを落とす②汗を乾燥させる
余裕がある人はシューキーパーを買って型崩れを防ぐ
最低2つ、多くても3つの作業だけ!
たったの1分でできる靴のお手入れで、革靴を少しでもきれいに使ってみてはいかがでしょうか?